ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

「うーん。かっこいい人だとは思うけど、まだ会ったばかりだからよく知らないかな」

「昴くんは、いい人だよ」

 ひとりでに、そんな言葉が口を突いて出た。

「ちょっと真面目すぎて頑固なところもあるけど、頼りがいがあって、周りのことをよく見てて……。困ったことがあったらすぐに駆けつけるくらい、すっごく優しくてっ……!」

 いつも近くで昴くんを見てきたから、彼のいいところも悪いところも知っている。

なのに、口から出てくるのはいいところばかりで、つい熱が入ってしまった。

「だから、――絶対に瞳ちゃんのことを幸せにしてくれる人だと思う」

 最後は目の奥がじんとして、涙がこみ上げそうになった。

 瞳ちゃんはそんな私に圧倒されたように、大きな目を更に大きく見開いていた。

 そして、私の話が終わるや否や。

「ありがとう。茉紘がそう言うなら、きっといい人なんだろうね」

 花が咲いたようにふっと笑顔を浮かべて、お礼を言ってくれた。