ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

「実は私たち、婚約してるんだ」

「婚約……?」

 一瞬耳を疑った。同時に、目の前が真っ白になる。

 瞳ちゃんの口から出た『婚約』という言葉は聞き慣れたものだった。

 でも、その相手が昴くんだと知った瞬間、頭を思いっきりガツンと殴られた以上の衝撃が全身をつらぬく。

「そう。この間の週末にお互いの両親を交えてお見合いして、そういう話になったの。まあでも、婚約っていってもまだ口約束の段階だけどね」

「そ、そっかあ……」

 苦笑する瞳ちゃんに動揺して、気の利いた返事ができない。本来なら、『おめでとう』って祝うべきってわかっているのに。

「瞳ちゃんは、昴くんのことが好きなの?」

 なんて、恋バナの延長線上のような質問をしてしまう。