かんちゃんに引っ張られながら、クラス側のベンチ近くに行くと、丁度前半終了のホイッスルが鳴った。
集まってくる男子に、他にも観に来ていた生徒が声をかけたり、ハイタッチしたり。
かんちゃんと芝生に座り、周りに合わせて拍手をしていると、先崎くんと藤田くんが戻ってきて……
「……お!ヤコちゃんに志賀ちゃん、勉強会メンバーが揃った!」
先に藤田くんが私たちに気付き駆け寄ってくると、かんちゃんは立ち上がりドッジボールのことを話しはじめ、先崎くんもゆっくりとこちらに歩いてきた。
「お疲れ、先崎くん」
「うん……お互いにね」
クラスメンバーのもとではなく、芝生に腰かける私の隣に先崎くんは座れば、
『なるほど、ドッジボールは負けに屈したと……』
『惜しかったんだけどね』と藤田くんとかんちゃんの会話が聞こえてくる。



