ワケアリ無気力くんが甘いです



──テストを終えた後の行事に、各クラスも気合い十分で。

リーグ戦、惜しくも負けてしまった私たちは、試合中だという男子のサッカーの応援に行くことに。

自分の部活は選べない、ということでサッカー部の人はいないけど、かわりに野球やバスケ部のレギュラー陣が各クラスから出てる。
外にはり出されてるリーグ表を見ると、男子は割りと接戦だった。


「藤田せんせはどこぞぉー?」
「どこだーでしょ?」


もう藤田くん信者になっているかんちゃんと、キョロキョロとグラウンド近くまで歩けば、


「あ!いた!」


周りに声をかける藤田くんの姿を、かんちゃんが見つけた。

──先崎くんはっと……いた。


……ははっ、やっぱり立ってる。
マスクもつけてるし、髪もいつも通り。
でもちゃんとボール来た時のパスが上手だ。


「ヤコちゃんどっか座ってみよ」
「そうだね」