「その子、俺が連れてきた子」
「え?……え、えっ!?」
私と先崎くんを交互に見る綺麗な人は、口をあんぐりと開けた。
「うっそ!本当に!?」
「本当に」
「やだぁ!先に言っといてよ!もう」
先崎くんの肩を叩き『痛い』と肩を擦る先崎くんをスルーして、綺麗な人は私に向く。
「はじめまして、優麗の"姉"の、望ですっ宜し──」
「俺の"一応兄"で、望です」
「ぶぅ……いいじゃないそのくらい」
膨れっ面をする先崎くんの──お兄さん。
お姉さん、って言われたら100%信じる見た目。
「普通にダメだろ」
「けち」
この人が、先崎くんのお兄さん──なんて可愛らしいんだろう。
あ、私も自己紹介しないと。
「え……っと黒羽……夜子です。宜しくお願──」
「うん宜しく!というか優麗が理ちゃん以外に友達……しかも女の子なんてはじめて!可愛いし!どゆこと!?」
「どうって……仲良し?」
私に顔を覗く先崎くんに、私は小さく頷いてみせる。
やや興奮気味のお兄さんは、楽しそう。



