ワケアリ無気力くんが甘いです





ゴールデンウィーク前日の夜──

先崎くんの連絡から、今に至る。


自室の床に座り、ドライヤーをかけていた時、足元にあるスマホが光った。
ドライヤーを止め見てみれば、先崎くんからのメッセージが来ていて。


"ゴールデンウィークって予定ある?"


「えっと……」


部屋の壁にあるカレンダーを確認して、返事をうった。


"かんちゃんと遊ぶくらいかな"


送信すればすぐに既読がついて、無意識にスマホを握る力が強まった。


"最終日、空いてたら"
"店に来ない?"


──っ!!


「せ……先崎くんからのお誘い」


図書室のお手伝いをした時に、お店の話は聞いたけど……こんな早く行けるとは……

しまりのない口がより緩む。


"行きたいです!"──



迷いのない返事を返してから、学校の先崎くんではないパターンの先崎くんで会うことになるのでは?と頭の中でシミュレーションしたかいがあった。