ワケアリ無気力くんが甘いです




図書室に着くと、誰も人はいなく閑散としていた。


「あれ、誰もいないの?」
「月に一度の休み。なおった本を戻すのと……」


受付カウンターの横テーブルに先崎くんはカゴを置くとカウンター下を指さす。
そこには、色違いのカゴにまた本の山。
私のカゴも隣に置き、先崎くんはなおす本のカゴを足で押した。


「補修箇所のある本をなおして先生に渡す……っていう日」
「図書委員の仕事も大変だね……」


なおした本をカゴからだしていく先崎くんを見て、私も同様に本を次々と出した。


「しかも今日に限って、俺ひとりじゃんと思って。でも気まずいのやだし気楽かとも思ったんどけど……黒羽さんが来てくれて助かった」