またね、とゆったり歩き出す先崎くん。
手を振って、その後ろ姿を見送るも……
やっぱりあの量をひとりでするのは大変なんじゃないかと思い、追いかけることに。
「先崎くんっ」
「ん……どうしたの?」
私が追いかけてきたことに、振り向き驚く先崎くん。
私は鞄を肩にちゃんとかけ直し、片側のカゴに手を伸ばした。
「良かったら私、手伝うよ?2人の方が早く終わるでしょ?掃除の時みたいに」
何かあったら言ってねって、一緒に掃除してくれた日に伝えたから──
まあ、先崎くんから言われたわけじゃないけど……ひとりでやるの知ってて帰る気にはなれなくて。
「それすごい助かる……行こ。でも重くない?」
「だい、じょぶ」
先崎くんがカゴから手を離すとずっしり重くなった。
これを涼しい顔で2つ持ってたと思うと、先崎くん、意外と力持ちなんだな。
図書室に着くまで、度々大丈夫か聞かれたけど、平気、大丈夫、と私は先崎くんの後ろをついていった。



