ワケアリ無気力くんが甘いです




「何かご用かな?」

「っ!?」


知らぬ間にかんちゃんがいた席に座っていた藤田くんに驚き、反動で足をぶつけた。
なかなかにいい音をたてて。


「あら、大丈夫?」
「いったぁ……だ、大丈夫だけど、藤田くんいつの間に?」


膝をさすりながら尋ねれば、ニッコリと笑みを浮かべ、藤田くんは私のおかずを一つひょいっと食べた。


「いやね、なんか呼ばれた気がして来ちゃった」


美味しいね、なんて言いつつずっと笑顔。なんの気配もなかったし、本当にいつの間に座ったんだろ。


「来ちゃったって……」


でも、これは聞ける?チャンスかも。


「あのさ――」

「先ちゃんの昼休みの謎が知りたいのかぁ」
「え……?」


にこにこから、ニヤニヤに変わる藤田くんの表情。

……にしても何も言ってないのに、何で?