ワケアリ無気力くんが甘いです




「……私も呼べるようになるね。ゆ、優麗くんって」
「まずは噛まないようにしなきゃね」
「精進します……」
「うん。ってことで、夜がかわいいを理由にもう1回しよ」
「……え!?えっと」


顔を寄せてくる……

優麗くんに一瞬にしてガチガチになってしまえば、そんな私を見てフッと小さく笑い声と頬を撫でようとする手が伸びてくる。


「何を?とか聞くなよ?」


これでもかってくらい、思いきり目を瞑ると最初にされた耳へ、口付けられた。
く、くすぐったい……。


「呼んで、名前で」


囁くように言われ、ロボットのように口を動かして"優麗くん"と呼べば、


「夜、いい子。よく呼べました」


はにかむ優麗くんに、恥ずかしい中私も自然と微笑むことができて。

これからも先崎くんと一緒にいれたら、今よりもっと、先崎くんを……名前を、そして自分を好きになっていけそう──