ワケアリ無気力くんが甘いです



廊下側からも騒がしい声が聞こえ、長居をするのはやめようと束の間の休憩を終えると、帰りに女子生徒が3人、前からやってきた。

──あ、目合っちゃった……


「えっと、夜子ちゃんだよね?」

「う、うん」

「なんかおすすめのケーキとかある?うちら王道ものばっか食べててさ」


3対1の立ち位置に、顔が強ばるも私は笑って答えた。


「え、えっと……チョコのビターケーキ、かな?結構苦めで……好き嫌いあるかもだけど」

「ビターかぁ、いいかも」

「ありがとねー」


手を振ってにすれ違っていく3人。


「……はぁ」


何とか答えられた。
休憩したはずなのに、また休憩したくなったけど、そういうわけに行かないし……