❀ ❀ ❀
「――最後に、アイ。キツいと思うけど頑張って」
「うん。……大丈夫。大丈夫だよ?」
「ちょっと順番変えるかも。先にカエデさんと、あとはカナタさんにも話をしてもらって……」
「それはどちらでも俺は構わないよ」
「うん。ありがとう」
これであとは、あいつが自分の口から話せば完璧だ。
「式当日は恐らく、自分が誰なのかを隠して参加してくるんじゃないかと思います」
「端から見たらただの財閥の結婚式だけれど、その根底の思惑を考えたら、それに参加すること自体バレてはいけないわね」
「だったら、会場に入ったら誰が誰かわからないってことですよねえ?」
「そうだね。でも、それを上手く利用すればいい」
「そんな状態だから、参加者に混じってしまってもわからないと?」
「そういうこと」
『どんな方法で来るのかはわからないから、そこは向こうがどう出るかによる……か』
「そうですね。それはまた報告お願いします」
「わかったわ」
『もう、ここで終わりにしよう!』
「うん。そうだね」
「終わらせましょう。最後までみんな、気は抜かないように」
「はあい。コズエさんっ」
「終わったらみんなで祝賀会だね」
「アイさん気が早いですよ。……でも、そうですね。もう疲れましたから。早く気を抜きたいです」
『雨宮先生も言ったけど、最後まで気を抜いたらダメだ。最後まで頑張ろう。終わったらマ○カしようね!!』
『「「「「「しません!」」」」」』
――さあ。チェックメイト、しに行こうか。
「――最後に、アイ。キツいと思うけど頑張って」
「うん。……大丈夫。大丈夫だよ?」
「ちょっと順番変えるかも。先にカエデさんと、あとはカナタさんにも話をしてもらって……」
「それはどちらでも俺は構わないよ」
「うん。ありがとう」
これであとは、あいつが自分の口から話せば完璧だ。
「式当日は恐らく、自分が誰なのかを隠して参加してくるんじゃないかと思います」
「端から見たらただの財閥の結婚式だけれど、その根底の思惑を考えたら、それに参加すること自体バレてはいけないわね」
「だったら、会場に入ったら誰が誰かわからないってことですよねえ?」
「そうだね。でも、それを上手く利用すればいい」
「そんな状態だから、参加者に混じってしまってもわからないと?」
「そういうこと」
『どんな方法で来るのかはわからないから、そこは向こうがどう出るかによる……か』
「そうですね。それはまた報告お願いします」
「わかったわ」
『もう、ここで終わりにしよう!』
「うん。そうだね」
「終わらせましょう。最後までみんな、気は抜かないように」
「はあい。コズエさんっ」
「終わったらみんなで祝賀会だね」
「アイさん気が早いですよ。……でも、そうですね。もう疲れましたから。早く気を抜きたいです」
『雨宮先生も言ったけど、最後まで気を抜いたらダメだ。最後まで頑張ろう。終わったらマ○カしようね!!』
『「「「「「しません!」」」」」』
――さあ。チェックメイト、しに行こうか。



