「オレらのせいで。先生はっ……」
「日向くんたちのせいじゃない。君たちはよくやってくれた」
理事長に報告をしに行くと、彼はすでに申し訳なさそうな顔をしていた。
「でも、もっと早くに助けてあげられてたら……」
「それはそうかもしれないが、遅かったら彼女は命を落としていたかもしれない。でもまだ生きてるんだ。信じて待っていてあげよう」
待ってる。……待ってるけど。
「(……オレの目の前で。動かなくなったんだ)」
今度は知っていたのに。……助け、られなかった。
「(……っ、はるな……)」
オレはもう。自分のやってることが正しいのか。わからなかった。



