「事故ちゅー!?」
「うるさいっ」
いつもハルナがオレの部屋に来るから、オレがこっちに来るのはほんと久し振り。部屋の隅っこで、ハルナがお気に入りのひよこのクッションを抱き締めて小さくなっていた。
「……ひな。そこまでしないとわかんなかったか」
「だから事故……!」
ああもう! やっぱり言うんじゃなかった!
……でも、どこかハルナの顔がやさしくなっていて。
「そっか。気づけてよかった」
「……っ」
何で自分よりも早く気持ちに気づいたのか。
……そんなの双子の姉だからって言う。絶対そうに決まってる。



