――――どくん。
そう、思ったけど……あれ。なんでだろ。
こんなこと、お母さんともハルナともキサとも……。
「(……ぜったいにしたくない)」
うん。想像しただけで気持ち悪い。
……なのに。なんで……。
――どくん。
「…………」
「あわわ。……ど、どうしよう……」
なんでハナには、もっと触れて欲しいとか。思ったんだろう。
『……きっと、すぐに気づくよ』
……はるな。これ……。
『……わかるの。はるな』
『うん。だって双子だもん』
胸が。苦しかったのは……。
胸が。あったかかったのは……。
胸が。……チクッてしたのは……。
「(……そんなの、もう)」
オレがハナを好きだってことじゃん。



