すべてはあの花のために❽


 時刻は2時ピッタリ。


「もしもしアオ」

『ひーなーだー……』

「うん。わかったからちょっと落ち着いて」

『ぎょうねえ。だいへんだっだのおー……』

「うん。ハナ倒れたんでしょ?」

『なんで知ってるの!?』

「(あ。戻った)」

『そうなのっ。初めはわたしが目を覚めそうだったんだけど、隣に何でかエロがいたからやばいと思ってもう一回寝たのー……』

「……ちょっと、詳しくお願い」

『ん? どうやらね、冷たかった体を温めようとしてくれてたみたいでね』

「うん」

『お布団の中にエロが一緒に入ってたの!』

「ざけんなマジで」

『え? ひ、ヒナタだよね?』

「カナぶっ殺す」

『いやいや……』

「ていうか、どうして倒れたの。何無理したの?」

『……ちょびっとね。でも、別に無理したら絶対に倒れるってわけじゃないんだよ?』

「どうして倒れたの? シャワーで冷水浴びてたって聞いたけど」

『え。なんで知ってるの。ストーカー?』

「ナズナさんから連絡来たから」

『え? な、なんでヒナタのところに……?』

「それはあとで話す。……で? どうして倒れたの」