すべてはあの花のために❽


 それからまた、みんなで遊んでいた時。ある程度観察をし終えたオレは、カメラを持っていろんなものを撮るのが日課だった。


「今日のテーマは植物にしよう」


 いろんな角度からたくさんの写真を撮って、新しいことを発見する。


「……うわ。すごいこの木、お化けが住んでる」


 まるでムンクの叫びのような木の模様に驚きながらも、そんな新しいものを見つけるたび、嬉しくなる。
 遠くから撮ったり、ドアップで撮ってみたり。念願のカメラを買ってもらえたオレは、ついついはしゃいでた。


「あ。おばけ……」


 そういえば、本当にあそこにはお化けが住んでるのかな。トーマからもらった写真に、花と同化したあの少女。


「原因きゅうめいも、あたらしい見方だよね」


 今までそんなことに興味がなかったのに、撮れるならこのカメラでお化けの正体を撮りたいと思った。


「……えっと。たしかこのへん……」


 そっと、遠くの木陰からその少女がいたと思われるところを覗いてみ――