すべてはあの花のために❽


 国生みと神生みを行った男神
 ――伊弉諾尊(いざなぎのみこと)

 国生みと神生みを行った女神
 ――伊弉冉尊(いざなみのみこと)


 太陽神であり皇室の祖神
 ――天照大神(あまてらすおおみかみ)

 夜の食国の支配を命じられし月の神
 ――月読尊(つきよみのみこと)

 出雲にて八岐大蛇を退治した神
 ――素戔嗚尊(すさのおのみこと)


 第一代天皇の生母、海神の娘
 ――玉依姫(たまよりひめ)



 これは――神代。神が支配していたという時代から、何十、何百、何千……。気の遠くなるような長い年月が経ったとある場所で、伝承されてきたという話である。