｢はぁい、口開けて？｣
そういうのは幼なじみの宇月玲乃。
「いや、普通そこは俺がやるんだよ？！」
そう言って玲乃を押してけてるのは私の双子のお兄ちゃんの瀬戸凪。
「...早くどっか行って...あと一人で食べれる」
と..ついそんなことを呟いてしまう。
私は瀬戸流星(るら)。水華高校1年A組。
ピンポーン
夏の朝のじんわりとした暑さの中玄関チャイムがなる
「流星〜！聖達来たよー！！！」
大きすぎるくらいの声で凪が叫ぶ。
「知ってるよー、今行く。」
「凪たちも行くよ、！」
玄関に掛けてあるスクールバックを肩にぶら下げながらリビングにいる凪達に向かって叫ぶ。
「やっぱ毎朝大忙しだな」
そうくすりと笑いながら問いかけてきてるこいつは奏世琉依。小学生の時からずっと一緒でいわゆる「腐れ縁」ってやつだ。
あとはもう1人。苅田聖。先程からずーっとこちらを見ている。
「何か用？聖。」
少しキツめの口調で問いかけてみる。
「いーやっ？今日も流星かわいーなーって！」
にこにこと効果音がつきそうな顔で言ってくる。