「いづもの。あっぢゃんだぁあぁああぁ~……」
「き、きさちゃん!?!?」
キサに抱きつかれて、葵はツバサの方に倒れた。
「あっぢゃ~ん……」
「はいはいー? どうしたんだ~?」
「いや、俺押し潰されてるんだけど……」
キサとツバサの間に挟まれている葵の顔は、すごく楽しそうに、嬉しそうに笑っていた。
「……葵」
「ん? なあに? ツバサくん」
「や。なんか、おかしいんだけどさ。……おかえりって、言いたくなった」
「!! ……うんっ。ただいま!」
その葵の笑顔が久し振りに間近で見られたツバサは、キサを吹っ飛ばして葵を抱き締めた。
「いったーい! 翼! なにすんのっ!?」
「あーやっべ。マジ可愛い」
「……!?」
久し振りの葵の赤面に、みんなも飛びかかってくる。
「つばさクン! あおいチャンに引っ付かないでよ!」
「つっくん! 覚悟~!」
「ぐはっ!!」
オウリはツバサにだけ上手にクロスチョップを食らわした。
「あーちゃん大丈夫!? 肉食獣元オカマ野郎に変なことされてない!?」
「すごいネーミングだね。そのままだから否定できないけど」
「どういうことだよっ!?」
元の生徒会の様子に戻って、みんなが嬉しそうに笑っている。
「アーオイちゃん」
「ん? なにカナデくん?」
「金曜のこと教えて? 俺らパニックだったから、交流会どころじゃなかったし。次会った時はちゃんと交流したいし」
「…………」
「え? アオイちゃん?」
「カナデくんが真面目なこと言ってる。……今日はエロ本が降ってくるかもしれない」
「そんなわけないでしょっ! ……いや、それだったらちょっと嬉しい気も」
「サイテー」
「ホント、カナさいてー」
「じゃあ、さっきツバサくんには言ったんだけど、みんなにもちゃんと言えるところまでは伝えるね! 不備があったら、レンくんフォローよろしくっ」
「……フォローでも何でもするので、いい加減九じょ、――バッキバキッ!! ……はいはい。私も言えるところまでならお話しますよ」
「やっぱ差別~」
そんなこんなで今日の作業は中止。金曜日のことをツバサに言った通り、みんなに教えてあげた。



