すべてはあの花のために⑦


「それじゃあ、あとはぼくの方から。今までのネタバレとお、これからの計画をお話ししておきますねえ」

「ああ、よろしく頼むぞ」

「よろしくね~?」


 アザミとエリカの二人は、馬鹿にしたように嗤いながら出て行った。


「……さて。まず、あなたの育ての親が違う方と体の関係を持ったのは、あなたを守るためですう」

「……え」

「あなたを人質にされてしまったので、無理矢理体を交えないといけなくなった。まあそれをあなたに見せ、絶望させることが、アザミ様の計画だったのですがあ」

「…………」

「それから、あなたも気になっているであろう西の問題ですが。……あれは、ぼくたちからの指示で動いてますう」

「俺たちっていうよりは、百合の指示かな? 桜を徐々に侵食していく作戦だったんだ」

「……で、でも。今は……」

「それは、ぼくたちが直接手を下す方に、チェンジしたからですう」

「そう。俺たちは、桜を飲み込むよ」

「……なんで。そんなことを……」

「それが、アザミ様からのご指示だからですう」

「あなたが内側から海棠を崩してくれるので、俺たちは外側から壊します」

「なので、近々桜に接触をしようと思っているので、ご協力お願いしまあーす」


 ……断ることなんて、できないのだろう。四人の瞳は、ただただギラついていた。


「体育祭ではぼくがちょ~っといじめちゃいましたけどお、さっきも言った通り、資料を処分したのはレンくんですう。放課後つけていたのは、主にぼくとコズエさんとレンくんですねえ」

「ローテーションで、あなたのことつけさせてもらってたわ?」

「文化祭で彼を閉じ込めたのは、俺とカオルです」

「屋上でネコさんに会った時は、驚きましたねえ~」

「メールや手紙は主に私が。コズエさんにも一度だけお手伝いしてもらいましたけど」

「そうね? みんなしてお見舞いに来てくれてありがとう?」

「残りは殆ど私と九条であなたに接触をしていましたか。……何か質問は?」


 ……そんなのもう、どうだっていい。


「……あ! ぼくは、アイさんとお友達なんですう。お家とかは関係なく、ずっと昔からですねえ」

「……とも、だち……」


 ……そうか。彼には、友達がいるのか。


「……そう、ですか」

「……あおいさん?」


 葵は、立ち上がってアイの手を握る。


「……アイくん」

「……はい」


 そのあと、ふわりと笑顔を向けた。


「あなたに、お友達がいて、よかったです」

「……!」

「どうか。大切に、してくださいね」

「…………」

「……あなたには。いてくれて。……よか……」

「え。え!? ……あおいさん!?」


 葵はそのままアイに倒れ込みながら、気絶したように眠った。


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