「それじゃあ、あとはぼくの方から。今までのネタバレとお、これからの計画をお話ししておきますねえ」
「ああ、よろしく頼むぞ」
「よろしくね~?」
アザミとエリカの二人は、馬鹿にしたように嗤いながら出て行った。
「……さて。まず、あなたの育ての親が違う方と体の関係を持ったのは、あなたを守るためですう」
「……え」
「あなたを人質にされてしまったので、無理矢理体を交えないといけなくなった。まあそれをあなたに見せ、絶望させることが、アザミ様の計画だったのですがあ」
「…………」
「それから、あなたも気になっているであろう西の問題ですが。……あれは、ぼくたちからの指示で動いてますう」
「俺たちっていうよりは、百合の指示かな? 桜を徐々に侵食していく作戦だったんだ」
「……で、でも。今は……」
「それは、ぼくたちが直接手を下す方に、チェンジしたからですう」
「そう。俺たちは、桜を飲み込むよ」
「……なんで。そんなことを……」
「それが、アザミ様からのご指示だからですう」
「あなたが内側から海棠を崩してくれるので、俺たちは外側から壊します」
「なので、近々桜に接触をしようと思っているので、ご協力お願いしまあーす」
……断ることなんて、できないのだろう。四人の瞳は、ただただギラついていた。
「体育祭ではぼくがちょ~っといじめちゃいましたけどお、さっきも言った通り、資料を処分したのはレンくんですう。放課後つけていたのは、主にぼくとコズエさんとレンくんですねえ」
「ローテーションで、あなたのことつけさせてもらってたわ?」
「文化祭で彼を閉じ込めたのは、俺とカオルです」
「屋上でネコさんに会った時は、驚きましたねえ~」
「メールや手紙は主に私が。コズエさんにも一度だけお手伝いしてもらいましたけど」
「そうね? みんなしてお見舞いに来てくれてありがとう?」
「残りは殆ど私と九条であなたに接触をしていましたか。……何か質問は?」
……そんなのもう、どうだっていい。
「……あ! ぼくは、アイさんとお友達なんですう。お家とかは関係なく、ずっと昔からですねえ」
「……とも、だち……」
……そうか。彼には、友達がいるのか。
「……そう、ですか」
「……あおいさん?」
葵は、立ち上がってアイの手を握る。
「……アイくん」
「……はい」
そのあと、ふわりと笑顔を向けた。
「あなたに、お友達がいて、よかったです」
「……!」
「どうか。大切に、してくださいね」
「…………」
「……あなたには。いてくれて。……よか……」
「え。え!? ……あおいさん!?」
葵はそのままアイに倒れ込みながら、気絶したように眠った。
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