「ね? 全然大丈夫だったでしょ? オレの友達舐めないでよ」 「わ、わたしの友達でもあるよ!」 「嫌われるって思ってたのは誰だっけ」 「うっ。……わたしです」 「わかればいいんだよ」 「……ありがとう、ヒナタくん」 「ん?」 「進めたから。前に」 「………………」 「だから、……ありがとう。一緒に、進んでくれて」 「……いいえ。どういたしまして」 そっぽを向いた彼の横顔は、少しだけ照れて見えた。