すべてはあの花のために⑤


「(……ま、こういうことはたとえ友達だとしても話せないこともあるだろうし)」


 そうこうしているうちに乗り換えの場所に着いたので、一旦降りて次のバスへ。


「俺のことはいいからさ! アオイちゃんはどうなの!」

「え? 終わりじゃないの?」


「終わらせないから!」と、すごい勢いのみんなに思わず吹き出して笑ってしまう。


「あっちゃん……?」

「あ。……ごめんごめん。なんかみんな、かわいいなって」


 正直男たちは嬉しくなかったけれど。


「そんなに知りたいんだ?」


 人形みたいに、こくりと頷くみんなを見て、また葵は笑った。


「なーいしょっ」

「はあ?!」


 教えてくれたキサには、あとでこっそり教えてあげることにしたけれど。
 みんなには、その後散々文句を言われた。質問攻めに遭っても、「内緒内緒~」と、嬉しそうに笑うだけ。


 それからバスをもう一度乗り換えた葵たちは、お昼過ぎに水族館へと到着した。
 昼食ご飯は、水族館の中のレストランで戴くことに。チケットを買って入館するのだが、葵が学割を使わず一般客のチケットを買っていたのを、キサとヒナタが気づく。


「あっちゃん学割使えるよ?」

「え? ああ、わたしはこれでいいんだ」

「何。お金持ちアピール?」

「いやあ、実は学生証を家に忘れてきてしまったのだよ」

「鈍くせえな」

「あおいチャン、それはどんまいだねえ」


 そんなハプニングがありつつも、葵たちはレストランで美味しいご飯を食べていた。
 明日もう一度こちら方面には来ようと思っているので、今日は閉館まで時間いっぱい水族館を満喫するつもりだ。


 食べながら、みんなでこれからの予定について考えることに。
 なんだかんだで1年生組も、文句を言いつつ満喫するつもりは満々みたい。みんなが行きたいところ、やってみたいこと、欲しいものを言い合っていた。


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【1日目】

 水族館 → 夕日のビーチ → ホテル


【2日目】

 ホテル → プラネタリウム → 植物園
 → 夢の国(笑) → ホテル


【3日目】

 ホテル → 首里城 → 工芸体験
 → お菓子工場見学 → 岬で灯台


【4日目】

 ホテル ⇄ 平和記念資料館
 (ホテル付近の観光)


【5日目】

 ホテル → 日本最南端 → ダイビング
 → 星の砂GET → 21時空港発 → 帰宅

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「できたー!」


 結構なハードスケジュールだけど、まあこんなのも楽しいよね~ってことで。


「よし! さっそく初日を楽しむぞー!」