「はい! 喉渇いてたヒナタくん。コーヒー飲んで、寝られなくない? 大丈夫なの?」
「そこら辺の神経は図太いから大丈夫」
「そ、そうですか。……はい。オウリくんもおまたせ~」
「ありがとうあーちゃん!」
むぎゅーっとオウリが抱きついてきたけれど、みんなにあっという間に剥がされていた。
「アカネくんはココアが好き?」
「うん! なんかほっとするんだあ~」
「ツバサくんもレモンティー好き?」
「え? なんで?」
「だって、水着買いに行った時も飲んでたから」
「……ま、まあ普通よ、普通!」
何故かツバサの耳が赤くなっているように見えたが、恐らくは室内灯のせいだろう。
「はい、カナデくん。キサちゃーん! おまたせ! レモネードだよー!」
「俺の扱い酷くない!?」
「ありがとんあっちゃんっ」
「はい、アキラくん」
「葵、これは頼んだものじゃな――」
「あったりまえでしょうがっ! 今何時だと思ってんの!」
「ご、ごめんなさい……」
葵に怒られたアキラは、しゅんと二回りくらい小さくなっていた。
「はあ、はあっ。……はいチカくん」
「お、おう……(アキどんまい)」
「あっちゃんは何にしたの?」
「わたしは、チカくんに飲んだことないのにしたらって言われたから、これにしたっ!」
葵がみんなにどや顔で見せた飲み物のパッケージには【ウコ〇の力】と書いてあった。
「いや~初めて見た飲み物だったからさ? すごいなと思ってこれにしてみたんだよー」
「チカ! アンタなんで止めなかったのよ!」
「オレが止める前にはそれ押してたんだよ……!」
「あ、あおいチャン。それは未成年が飲むものじゃないよ?」
「でもお酒とかじゃないよ?」
「いや、あっちゃん。それお酒飲んだあとに飲むもの……」
「あーちゃん、もう一本違うの買いに行こう?」
「大丈夫大丈夫! 実は炭酸も飲んだことなかったから、チカくんにもう一本おごってもらっちゃった!」
「チカちゃんえらい!」
「いや、流石に不味いと思うだろ?」
「それじゃあ早速~」と、葵は金色のパッケージの方を開け始める。
「あ、葵? 本当に飲むのか?」
「うん。何事も体験だよね~。それではっ!」
「うっわ。マジで飲んでるし……」
みんなも、飲んだことがないのだろうか。ちょっと興味ありげに見ているけれど、カナデだけは「ああ……」と。知ってるのか、ため息をついてた。



