すべてはあの花のために⑤


 あ。ちなみに部屋割りはご覧の通り。


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【東棟 15階】
 
   |アカネ|カナデ|アキラ|ツバサ|

               連絡通路⇀
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 ↼連絡通路

 |ヒナタ|キサ|オウリ|アオイ|チカゼ|

              【西棟 15階】
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(※一人一部屋。ベッドはクイーンサイズのため、二、三人は余裕で寝られます)



「おおおお、おかしいでしょ!?」

「なんでみんなそっちの棟なんだあ!」

「理事長の悪意を感じる」

「いや、これは作者の悪意でしょ。絶対1年生の方が好きじゃないのよ」

「じゃあオレは行くからな~。あいつを攻めるんで忙しいからな」

「おれも~。一緒のベッドで寝ーよおっと」

「オレは変顔を激写しに行く」


 そう言って、さっさと行っちゃった1年生組。
 2年生組は、どこか楽しそうな1年生組の背中を、悔しそうに眺めていた。

(※ちなみに、生徒会のメンバーだけ15階に揃えられました。他の生徒たちはこの階立ち入り禁止になっています。ここぞとばかりに他の生徒たちが生徒会メンバーを襲う危険があるため)



「なんかさ、おかしいと思ったんだよ」

「何がだ圭撫」

「アオイちゃんとキサちゃん、隣同士の部屋じゃなかったし」

「そ、そうだね?」

「二人のサイドと真ん中の部屋は空いてたから。しおりに書かれてなかったもん。空白だったもん。なんかあるんじゃないかとは思ってたけどっ」

「まさか、こんなことになるとは思わなかったわよね……」


 四人はとぼとぼと肩を落として、自分の部屋に向かっていった。


「……あ」


 何かを閃いたカナデは、にやっと笑った。


「さっき作者なんて言ってた?」

「生徒会メンバーだけ15階?」

「15階には生徒会以外は立ち入り禁止?」

「襲われちゃう?」

「その前!」


 三人は首を傾げながら思い出そうとしている。


「部屋割りについて悪意を感じる」

「一人一部屋?」

「二人三人はゆったり寝られ……そうか。なるほどね」

「そういうことっ! 早くお風呂入って行くよ!」


 カナデは乗っているエレベーターのボタンを連打していますが、押しても早くなりません。残念。

 そして、どうやら四人はチカゼたちの部屋で寝ようとしてるみたいですね。

 ちょっとでも近づきたいって言うみんなの気持ちもわかってあげてください。たとえ、葵の顔が見られなくても。た、たとえ葵の部屋の前にとりもちが撒かれていようとも。