すべてはあの花のために⑤


 ホテルに着いた葵たちは、揃って夕食を食べていた。


「明日って何時起き?」

「どうだろ? みんな、明日はどうする?」


 キサと葵は男子のみんなにも尋ねる。


「行くだけで三時間くらいかかっからな……」

「7時でいいんじゃない」

「え。ヒナタ、早くね?」

「道中で寝ればいいじゃん」

「明日は、プラネタリウム行って植物園行って、夢の国行って帰る予定だよ?」

「だからあっちゃん、それ違うやつ……」

「帰りはどうするの? 明日もここで晩ご飯?」

「明日は向こうでご飯食べようよ!」

「でも、今の季節閉館17時って書いてあるよ? 17時晩ご飯だったらおれ、お腹空くと思う」

「だったら、何か軽く食べるだけにして、明日はまたここで夕食にしよう」


 時刻はすでに21時半を回っている。
 他の生徒と別で食事を摂ることができるのは、生徒会メンバーだから。学外で、何か問題が起きたら大変なのでね。

 みんなはご飯を食べ終わったあと、それぞれの部屋に帰っていった。


「アオイちゃん。後で遊びに行くねー」

「それなら入り口のところにとりもち撒いておくよ」

「え。なんでそんなもの持ってきてるの」

「明日早いからね。それじゃあまた明日ね~」


 そう言って葵とキサは、さっさと女子たちが泊まっている方の棟へと帰って行った。