すべてはあの花のために⑤


 葵とツバサが退出したあと。


「あ」

「ん? どうしたんだ日向」

「忘れてた」

「は? 何がだよ」

「尋問」

「じんもん?」

「誰に?」

「え。あいつしかいないじゃん」

「あっちゃん? 何するのよ」

「だから、デートのことだって」

「……あ」


 そしてみんなは叫んだ。忘れてたと。


「うるさいんだけど。鼓膜破れる」


 両耳を塞ぎながら痛みに顔を歪めるヒナタに謝罪を入れて、うっかり忘れていたみんなは明日聞くことに。そして暗黙の了解で今日のところは、ツバサに任せようと決めた。

 みんなはそのあと残って話をしたり、さっさと帰ったりして、各々クリスマスパーティーを楽しんだのだった。