「(が、外人の血が強すぎやしませんか……)」
真っ赤な顔で額を押さえていると、肩に手を置かれて思わずビクッと体が震えた。
「葵、今のはなんだ」
「え? アキラくん?」
「アオイちゃーん? 今の今まで何やってたのかなー?」
「カナデくんも!?」
振り返ったそこには、みんなが勢揃い。
「アンタ、無線の電源切ってまでどこほっつき歩いてたのよ!」
「え? ……あ。ほんとだ。なんで電源切れてるの?」
「オレらが聞きたいわっ! 心配かけやがって!」
「? みんな、プレゼント交換して、ダンス踊ってたんじゃないの?」
「あおいチャン。停電しちゃったでしょ? そのあとみんなでステージ裏に集合しようって言ったじゃん」
「あーちゃん、捻挫した人がいるからその人についててあげるって。電気復旧したら、救護室に行くって言ってたのにいなくて、どこ行ったのかって心配してたんだよ」
「たく、何やってんの。報連相もまともにできない下僕は使えないよ」
「ご、ごめん?」
「なんで疑問系なんだあー! 心配掛けやがってー!」
「ええー! ご、ごめんなさいキサ様あーッ!」
会場内でレンに会った記憶すらない葵は、もちろん停電があったことすら覚えてはいなかった。
「(停電? わたしが保健室にいる間になっちゃったのかな? ……あれ。でもオウリくん、捻挫した人がどーたらこーたら言ってたけど……)」
首を傾げている葵を差し置いて、みんなは反省会をし始めた。
「電気そんなに食ってたか?」
「ツリーと、それから裏の冷蔵庫。あとはマイクとか、証明、料理の実演。バーテンのドリンク冷蔵庫くらいか。確かに暖房もフル稼働させてはいたが」
「それくらいだったら全然大丈夫なんじゃないの? 後夜祭と同じくらいよね?」
「そうだな。……桜李。電気を点けた時はどうだったか、もう一度説明してくれ」
「うん。ブレーカーが確かに落ちてたんだけど、埃被ってなかったんだ」
「そんなとこまで綺麗にしてるのお!」
「ううん、違うよあかね。その他の機材のとこは結構汚れが目立ってたんだけど、ブレーカーのとこだけ、誰かの触った跡が残ってたんだ」
みんなが怪訝な表情を浮かべる。
「これ。一応写真撮ったんだけど、ライトがいい感じに当たらなくて。おれが触る前の方がいいと思ったから、ちょっと下手なんだけど」
オウリが見せてくれたのは、その時のブレーカーの状態写真。ブレーカーのカバーには、明らかに最近触れたであろう跡が残っており、床にはその際に落ちたのか大きな埃の塊が。



