
「……え」
確かに、絵柄の抜けはあったかもしれない。でも、こんなカードを作った覚えはない。
「だから、もしかしてこの後何かショーが始まるのかなと、少し楽しみだったりしたんですよ」
「(……え。待ってよ。それじゃあ、わたしが持ってる【このカード】は……)」
カタカタと、震える手で自分のカードを取り出す。
どくどくと、心臓の音がうるさい。まわりの音なんて、彼にカードを見せられた時から聞こえていなかった。
葵は自分のカード――恐らく【内側が真っ赤なカード】を、ゆっくりと開いた。

――そしてすぐに手を伸ばした。
「れんくんッ!!」
気付いた時にはもう、きっと何もかもが遅かった。



