「当日はよろしくお願いしますね、アキラくん」
「こちらこそ。よろしく頼む」
「いいなー! あたしも行きたいー!」
「でもキサちゃんはキク先生と予定があるんじゃ……」
「そうだけどー。でもでも! 二人のパーティーも行ってみたい!」
「お前らならある程度融通は利くと思うから、父さんに捻じ込んでもらえるか頼んでみるよ」
すると、今度はみんなが口を揃えて「ありがとう!」と叫んだ。『あ、あれ? おかしいな。確かみんな予定入ってなかったっけ?』と、葵だけは首を傾げていたけれど、どうやら葵以外は何となくお互いを察していたらしい。
「俺のところは何とかなるだろうが、葵の方は?」
「わたしのところはダメですね。ごめんなさい」
「ううん大丈夫だよ! 菊ちゃんとの予定そっちにずらすから、あたし行けないし!」
彼女の彼の扱いの方が、何倍も酷かった▼
「あっちゃんとアキラは24日って自由に動けるの?」
「俺は無理だな。……でも、一通り落ち着いたら少しは時間が取れるかもしれない」
「わたしは……すみません。恐らく無理ですね」
「アオイちゃんも挨拶回り?」
「はい。それもありますが……」
葵は一度アキラを見た後、すぐに視線をキサへと戻す。
「次の日の準備で忙しいので、あまりアキラくんの家でも長居はできないんです」
「そっかあ。あーちゃんとは話せないんだあー……」
残念がってくれるオウリに「申し訳ありません」と、一言添えた。
「秋蘭も24日は準備で忙しいの? お昼とかは?」
「いや、俺は特に何もしないよ。俺と父さんそっちのけで計画した皇が、勝手に名を知らしめたいだけのパーティーだし、正直面倒だと思ってるから」
皇の当主と次期当主も大変だねえと、みんなは心の中で声を揃えた。
「あおいチャンは、予定が入ってるんだったよね?」
「はい。そうなんです」
「その日は何するのー?」
「その日から準備すんの?」
「いえ。パーティーの準備は24日に帰ってからしますので、その日は……ちょっと」
「え、何? 何かあるわけ?」
『さっさと言え』という悪魔兼ご主人の視線をひしひしと感じつつ、『言わない方がいいんだけどなあ……』と思いながら、「ま、いっか」とにっこり。



