そのあとは、みんなで雑談をしながら夕食を食べていた。
「あっちゃんはイブとクリスマス、予定が入ってるの?」
「はい。実はそうなんです」
「俺と泊まりでクリスマスデートするんだよねー」
「ちょっと心配です」
「えっ? まさか、本当に……?」
「勝手に妄想までし始めてしまったカナデくんの頭の心配です」
どうやらみんな、それぞれ家族や友人と予定がすでに埋まっているよう。もちろんカナデ以外。
(※というのは大嘘で、カナデと同じ扱いになるのが嫌だっただけ。それぞれ葵と過ごす計画を立てていたようです)
「日向は? あんたも予定入ってるの?」
「家でゆっくりするっていう予定が入ってる」
「え。それ予定じゃないじゃん」
「そうとも言うね」
どうやら一番の暇人らしかった。
「折角のクリスマスなんだから、予定ぐらい入れなさいよ」
「実は予定をばっちり空けてたツバサには言われたくない」
「――!」
「え。マジだったんだ。ごめんね当てて」
「~~っ。もうっ。日向嫌い!」
「ありがとう。最高の褒め言葉」
何を言ってもツバサはヒナタには勝てなかった。
「せっかくですから家から出てみてはどうでしょう。きっとイルミネーションが綺麗ですよ」
「え。人多いの無理。やだ」
「ひ、ヒナタくんがいいのならいいんですが」
とんだ出無精だった▼
「アキは? なんかあんの?」
「イブの夜は家でクリスマスパーティーがある」
「それって、お偉いさんがいっぱい来るようなパーティーなんでしょー?」
「……まあ、そうかな」
「堅苦しそおー」
「そういう場だから割り切ってるよ」
「あっくん、クリスマスは?」
「その日は逆に呼ばれてるんだ」
「にしてはアンタ、なんだか楽しそうね」
「アキくん。イブとクリスマスにいいことでもあるの?」
「そうだな。俺はそんな場でも嬉しいよ」
「……そう言ってくれてありがとうアキラくん」
「え? ちょっと秋蘭? あっちゃん? どういうこと?」
みんなして首を傾げているところ、二人が声を揃える。
「24日はわたしがアキラくん家のクリスマスパーティーに」
「25日は俺が葵家のクリスマスパーティーに行くんだ」
案の定みんなの叫び声が響き渡った。



