「おー。頑張ってるかー」
「どうかな? 料理も届いてる?」
ぽけーっと彼を見送っていたら、キクと理事長がやってきた。
「あ。理事長。料理の手配ありがとうございました。先程館内を覗きましたら、お店の方がスムーズに運んでくださっていました」
「それはよかった」
「え? もしもし?」
「あと、プレゼントひとクラス分も、ご用意していただきありがとうございました」
「全然いいよー」
「ちょっと、オレも入れろよ」
「理事長はあちらのボックスからカードを一枚引いてくださいね? カードの柄が一緒の人がこの館内のどこかにいるはずなので、その方と今日はプレゼントを交換して、ダンスを踊ってください」
「うん、わかったよー」
「オレの扱いもわかってきた」
しょんぼりしているキクに、看板の角が直撃。
「痛っ!」
「あ。すみません。手ガ滑リマシタ」
「完全にわざとだろうがよ」
「別に、キク先生が何も手伝わずに、キサちゃんとクリスマスデートの約束を取り付けたことを根に持ってるわけじゃありません」
「お前もオレとデートしたかったのか?」
「いえキサちゃんの方で」
「葵ちゃん……」
まあそんなこんなで、カードを取った二人も無事、館内へと入っていった。
クリスマスパーティー開始まで、あと…………10分。



