「じゃあ、ルニちゃん。そう呼んでもいい?」
「え」
「……いや、だった? じゃあ違うので」
「ううん。嫌じゃないけど、なんでかなって思って」
女の子がそう聞いてくるので、こどもはにっこりと笑って理由を教えてあげました。
「おひさまみたいなあなたに、わたしのお花の名前をあげたいの」
「…………」
「……あれ? だめ、かな。やっぱり」
「ううん。そう呼んで? うれしかったから」
すごく嬉しくなったこどもは、たくさんたくさんルニちゃんと呼びました。
けれど、嫌そうな顔をせず、女の子はただ笑ってくれました。
それからこどもは、このお花畑に来たら女の子に会えると思って、来られる日は必ず、家を飛び出してここへ来ました。
女の子も楽しみにしてくれていたのか、ひょっこり現れて、いつもお花畑で待っていてくれました。
それからこどもはこの女の子が大好きになり、大事な存在となりました。
そんな女の子にこどもは、とっても大切な絵本を渡すことにしました。



