「ええーッ?!?! あっちゃん!! それどういうことぉー!?!?」
「き、キサちゃん。声大きい」
「どういうことどういうことどういうことおーッ!?!?」
「……ち、ちょっと落ち着こうか。みんな起きちゃうから」
その馬鹿でかい声でも起きないほど、みんな爆睡だったけれど。
「……え? あっちゃん。本気でどういうこと。それはいつの話?」
「えーっと。10歳前後?」
「どうしてそうなってしまったの」
「うーんと、あれかな。事故って言えばいいかなあ……?」
キサの顔が般若になっていて、葵は震え上がっていた。
「はあ。……あっちゃんにそっちの気があったのかと」
「あはは。相手には申し訳ないことをしたと思ってます」
「しょうがないと、言っていいのかなこれは。男共聞いたらショックだぞ、多分」
「じゃあこれは、キサちゃんとわたしの内緒の話ってことで」
「うん。そうした方がよさそうだ。でも、驚きすぎて目が覚めちゃった」
「あ! だったら二人でできるトランプの遊びがあったら、それ教えて欲しいかも!」
もちろんと、笑顔で頷いてくれたキサとともに、飛行機が到着するまでの約二時間の間、二人でトランプ大会。意外にも、めちゃくちゃ盛り上がった。



