すべてはあの花のために⑤


「ええーッ?!?! あっちゃん!! それどういうことぉー!?!?」

「き、キサちゃん。声大きい」

「どういうことどういうことどういうことおーッ!?!?」

「……ち、ちょっと落ち着こうか。みんな起きちゃうから」


 その馬鹿でかい声でも起きないほど、みんな爆睡だったけれど。


「……え? あっちゃん。本気でどういうこと。それはいつの話?」

「えーっと。10歳前後?」

「どうしてそうなってしまったの」

「うーんと、あれかな。事故って言えばいいかなあ……?」


 キサの顔が般若になっていて、葵は震え上がっていた。


「はあ。……あっちゃんにそっちの気(、、、、、)があったのかと」

「あはは。相手には申し訳ないことをしたと思ってます」

「しょうがないと、言っていいのかなこれは。男共聞いたらショックだぞ、多分」

「じゃあこれは、キサちゃんとわたしの内緒の話ってことで」

「うん。そうした方がよさそうだ。でも、驚きすぎて目が覚めちゃった」

「あ! だったら二人でできるトランプの遊びがあったら、それ教えて欲しいかも!」


 もちろんと、笑顔で頷いてくれたキサとともに、飛行機が到着するまでの約二時間の間、二人でトランプ大会。意外にも、めちゃくちゃ盛り上がった。