「……うん。だから、絶対に諦めないよ。……最後まで」
「ん? どうしたの?」
「あ。……えっと」
最近は余計な一言をよく漏らしすぎると苦笑しながら、手近にあった話題に触れる。
「わたし、今まで結構思い込んでたところがあるのね」
『自分がしてきたことは間違ってないんだ』
『これでいいんだ』
『わたしにはこれしかないんだ』
『これはずっと変わらないんだ』
「わたしも、たくさんの人に背中押してもらった。一回じゃダメだった。何回もたくさんの人に押してもらって、やっと自分の気持ち変えられて、それもちゃんと受け止められたんだ。結婚は諦めたんじゃないよ? みんなのことを振ってるのは、今のわたしにはしないといけないことがあるから。それをしないと、わたしは先には進めないから」
「もう少し器用に生きればいいのに。……不器用ね、アンタも」
「うん。自覚ある。……だからね? ツバサくんも、一回じゃダメかもしれない。でも、わたしも諦めないからね。いつでもツバサくんのところへ駆けつけて、思いっ切り背中を押してあげるからね」
彼は、眉尻を下げながら笑顔を返してくれた。「ありがとう」と。



