【今日は配信見てくれてありがとー!次回もよろしく】

「はぁ、幸せ」

今日も推しの配信を見て充電が完了した私。
ほんとに今日も声がよすぎるし、実況が面白すぎてずっと笑ってた!

あと一週間は頑張れる…!

「ねーちゃん!!まだ起きてる!?」

配信が終わりくつろいでいると、なぜか弟が部屋に入ってきた。

「なんかあったの?優」

あまりにも焦っているから、心配になる。

「ニアくんのグッズ!今日から予約販売なんだって!!そんなん買わなきゃじゃんか!」

弟が報告しにきたのは、グッズの予約販売の事だった。
弟の推しは私が推している活動者の人と同じグループで活動している。
なんでも、私がグループでの配信を楽しんでいるときにたまたま弟もそれを見ていたらしい。
そこで、あまりにも声がよすぎるニアくんに出会ったのだ。
それからはもうずっと推してるみたいで、気づけば1人でLIVEに行ったりしている笑

「ニアくんのグッズはわかったけどー、もしかして?」

「そのもしかしてです…。お願いします!!」

私の弟は、お金を貰いに来たようだ…笑

まぁ、たしかに弟は私とは違ってお小遣い制だからすぐに無くなるのもよくわかる。(1回で○万円くらいのグッズを買うため)
しかし、あまりにも頻度が多すぎる!!
先週も言われた気がするんですけど??

「てか、この前貰ったお金は!?私のやつ手伝ってくれたから結構お金もらったはずでしょ!」

お小遣いだけじゃ足りないことはわかっているため、たまに私の手伝いをしてくれている優。
その報酬にそれなりのお金をあげているはずなんだけど…?

「次のLIVEに使うからすぐ無くなるんだって!LIVEのグッズも買わなきゃいけないし」

「だから貰いに来たと…?」

若干キレ気味な私。
あまりにもお金の価値をわかっていない。
私だって推しのために必死に稼いでいるのに。

「怒らないでよ、ねーちゃん…!ちゃんとお手伝いするから!!次は2本くらい作るから!!」

「なるほど?」

2本も作ってくれるとなると話は変わってくる。

なぜなら、とにかく優の絵を楽しみにして見に来てくれる人がたくさんいるから。
しかもそれが2本となると、たくさんの人が喜んでくれると思う…。

この話は乗るしかないか…。

「わかったよ、お支払いするから何買うか決まったら送っといて」

「ほんとに!!ありがとう!ねーちゃん大好き!」

大好きなんて言われたら買いたくもなりますよね笑
ほんとに私は優に甘いと思う笑

「ちなみに、何の曲にするとか決まってるの?」

「んー、この前ラルくんが好きって言ってたラヴにしよーかなって…!あとは、オリ曲かなー」

オリ曲とは、オリジナル曲ということ。自分で曲を作ったり提供してもらったりのことを言うよ!

「オリ曲!結構久しぶりじゃない??」

「そーなの!そろそろどーですかーってマネージャーさんに言われたから」

最近は歌ってみたばっかりだったから、久しぶりにオリ曲を出す。

なんでも、ボカロPとして有名なyumeさんが私に曲を提供したい!と言ってくれたみたいだ。
すっごく嬉しかったけど、yumeさんの曲は滑舌がよくないと難しそうだから、今から滑舌よくしないと!なんて考えている。

「じゃあその2つのやつね!ラヴのほうは今から作っとく!」

「ありがとう!よろしくね!」

弟は部屋を出ていった。
作ってくれるの嬉しいなー!なんかテンションあがってきた!!

ピロリン ピロリン

「あっ!!やばい!!」

通知の音で私は我に返った。
今日は、リレー配信の日だったのだ!

今から準備しないと…!

「このさん!あと1時間で配信なんで、準備お願いしますね!」

マネージャーであるいつきくんが入ってきた。

「いつきくん!!通知で気づいた!準備して、すぐ下向かうね!」

「そんなことだろうと思いました笑待ってますね!」

配信とは、私がよくしているもの。

さっきまで推しの配信を見ていた私だが、実は私も配信をしていたりする。

基本的には、ゲームの実況をしていて事務所にも入っている。
それもあって、それなりにお金を稼がせてもらったり、たまに歌ってみたやオリ曲を歌ったりということをしている。

だから、優が私にお金を貰いに来るのだ笑
その分手伝ってくれてるからいいんだけどー!

まぁ、そんなこんなであっという間に準備完了!!

ドタドタと下へ降りていくと、いつきくんが待っていた。

「今日のリレー配信はクルルさんとのコラボだけど、ちゃんと覚えてた?笑」

「もちろんだよ!めちゃくちゃ楽しみにしてたんだから!!」

クルルさんとは同じ事務所に所属している先輩の実況者の方!!

ゲームが上手すぎるのはもちろんのこと、話をするのも上手いし何より声が可愛すぎる!!
私が大好きな先輩の1人である!

「じゃあ、あと10分なんで行きますか!」

「はーい!今日も頑張る!!」

私といつきくんは配信スペースへと向かった。