募った想いは、これ以上誤魔化すことなんて出来なくて。
胸が、つぶれるみたいに、
痛かった。
「…りわ、」
世界で一番、君を好きになりたくなかった。
でも、きっと、
君と出会ってしまったら、俺はどんなに苦しいとわかっていても何度だって君に恋する。
——陽!ねぇほら!こっちきて!
——ねぇ!それ一口ちょーだい!
——あんたは私の弟よ。光栄でしょ?誇りにおもいなさーい
——どうしたのよ。ほら、隣を歩いてよ
いつだって、俺の手を簡単にとって、
簡単に微笑みかけるんだ。
李和、
頼むから
俺のものにならないなら、
誰のものにもならないで。
