ーーーーーーーグイッ
ドサッーーーー……
『へ、…?』
それは、一瞬の出来事。
陽の耳元で囁いた次の瞬間、私はなぜか天井を見上げていた。
背中には柔らかな感触があって、体がベッドに沈んでいるのだと理解するのに数秒かかった。
……ん?
何でこうなった…??
おかれてる状況に、頭が全く着いてこない。
ふ、と。
天井を見上げていたはずの私の視界に、影が落とされた。
『陽…?』
その影の正体……陽の名を呼ぶ。
私の上に跨がって覆い被さるような体勢になっており、徐々に追い付いてきた頭がこれは何の嫌がらせだろうと必死に思考を巡らせる。
「……きだ」
『え?』
