転生したら不良と恋する恋愛小説の悪女でした。

まじで梅雨時期ですか?って疑いたくなる程に太陽燦々な休日の朝。




  




『陽!朝よ!はいおきて!』

「ん、…んー……」

『起きろ!我が弟!愚弟!』



「……りわ、」




私は弟を起こそうとしていた。


というか、布団にくるまる陽を叩いていた。




休日の朝にはめっぽう弱い陽は、ちょっとやそっとの衝撃じゃ起きてくれない。



まったく、手のかかる弟だ。



ちなみに平日はアラームがなる前に起きる。



ちょっとそういうとこ、ホントに意味がわからない。何でオンオフ切り替えることが出来んの?すごくない?




めちゃくちゃどうでもいいとこをリスペクトしつつ、睡魔に抗えない(抗う気を感じない)弟をさっきより強めに叩いたり揺すったりを繰り返す。




『陽!!!おい!お姉さまが起こしてやってんだから起きろ!!』



布団からはみ出た栗色をベシッ!!と叩くと「ぐっ…」と呻き声が聞こえた




………のに、



『起きないとは…』




もう蹴っていいかな。