転生したら不良と恋する恋愛小説の悪女でした。

とか何とかいって。

意気込んでから約5分たった。





なんで?!なんで見つからないの?!!




主に茂みの辺りをじぃぃぃっくりとくまなく見て探したというのに!!




それとも探してる間にどこかへ行っちゃった?!




で、でもそんな音しなかったわよ…?




『こねこー?ねこちゃーん?…くろねこー?くろまめー?』




もうヤケクソ。



適当に頭に浮かんだあの猫ちゃんに関する単語をぽんぽん口に出す。




それにしても、黒豆って…似合ってるな…!




『くろまめー?くーろーまーめー』




私ったら…名前をつけると愛着がわいてしまうから本当はいけないのに…!

いやもうすでにわいてるんだけど…!



でもあの猫ちゃんに黒豆って名前ピッタリすぎるんだもん!!




勝手にそれっぽい名前をつけ、呼んでみるけどもう鳴き声すら返ってこない。




『……いないのか、そうか』




ぽつり、呟き。

がくっと肩を落とした。








「……うるさいんだけど」





『は』