転生したら不良と恋する恋愛小説の悪女でした。


『え…』

「だから、そんなのいねぇ」




意外と、ちゃんと答えてくれたことに驚いた。




…そっか。いないのか。



レバニラ炒めをお皿によそって、次は炒飯を作ろうと冷蔵庫から食材を取り出していく。




『あんたモテるくせに、もったいないわね』



ワークトップに食材をおきながら、特に何も考えずに思ったことをぽんと口に出せば、「そういうのかったるい」と冷めた一言が返ってきた。



かったるいってあんたね…まだ中3のくせに何をいってるの…。



私なんてその年の頃は学校で一番人気なイケメンにアタックしまくってたわよ。

今ではもうあり得ないことだけど。



『じゃあ彼女できたこともないの?』

「あるに決まってんじゃん」

『え、じゃあさじゃあさ、何で別れたの?』




調子にのって、ズケズケ聞いてみる。




「別にどうでもいいだろ」

『何?急に不機嫌になって』



…私が調子に乗りすぎたのか、陽の心が狭いからか、声を低くして不機嫌になってしまったではないか。



なによー。これだから思春期っていや。