転生したら不良と恋する恋愛小説の悪女でした。




え…



おいおい…



マジか。




記憶を取り戻してからというもの、とにかく彼等に関わらないようひっそりこっそり過ごしてきた(はず)。

私は輝く未来のために正当な努力をしてきたのだ。




なのになぜ…



なぜ!!神様!!




こんなところでこの男と会わせるんですか!?!





心臓がトキメキとは違う意味でドキドキ言い出した。

私がんばったのに、頑張ろうって思ったのに!



やっぱり目をつけられてヤクザにどっかに売り飛ばされたりするわけ?!

最悪死??!



混乱した思考回路では最早まともな判断はできず、極端に最悪な結末を勝手に描き出す。



まだ制服デートもしてないのにっ…!