「ただの食中りだ。死にゃあしねえ程度のな」
スマホを収めた彼は「あーあ、かったりいな~」と、そんなことを言っているが、どこか安心したような嬉しそうな。そんな声色だった。
そんな彼にクスッと笑ったあと、バシンッと背中を思い切り叩いてやる。よかったねと、思いを込めて。
「ってえな。……なんだよ。もう一回ぶちかますぞ」
「そ、それはもうなんとしてでも阻止してやるっ!」
二人して向かい合い、スチャッと臨戦態勢になっているところへ。
「楽しそうなところ申し訳ないんだけどさ、お前らいい加減にしてくれない?」
めっちゃくちゃ苛々しているシント登場。何故かグラサンを掛けていた彼は、こちらへ拳銃を向けていらっしゃった。
「撃たれたくなかったら、さっさとこっち来て正座しなさい二人とも」
「「は、はいっ!!」」
身の危険を感じた二人は、大急ぎでシントの元へ行って正座。
「それじゃあ葵。なんで千風くん見つけたのに連絡くれなかったわけ?」
「あ……」
「千風くんも、なんで一人で動いてるの。みんな心配してるんだから、葵とイチャつく暇があったらさっさとみんなに連絡しなよ」
「みっ、見られ……?!」
二人はどんどん小さくなっていった。
「そんな大罪を犯した君たちは、ここで俺に撃たれます。悪しからず」
――パンッ!
「うへっ!」
「うわっ!」
止める間もなく、容赦なく撃たれた二人は、胸を押さえて後ろへ倒れ込んだ。
「ち、ちかく……がくっ」
「あ、おい……がくっ」
二人はお互いに手を伸ばし合ったけれど、その手が触れ合うことはなく、地面にぱたりと落ちてしまった。そして彼らの上には、たくさんのカラフルなカラーテープが降り注いで……。
ん? カラーテープ?



