「……わたし、友達とも一緒に死ねます」
「……」
「一緒に生きたいし、一緒におばあちゃんにおじいちゃんになりたい。そばにいたいし、話したいし、会いたいし、声が聞きたいし、一目だけでも見たい、何考えてるのか知りたい」
「葵ちゃん……」
少しだけ、困ったように笑うアヤメに、葵は緩く首を振った。
「それはわたしにとって、お友だちが今、一番かけがえのないものだからだと思うんです。……お友だちができたことでさえ、奇跡のようなものですし」
「奇跡?」
「矛盾してたわたしを、壁を。……みんなは壊してくれたから」
「だから、何よりもかけがえのないものなのね」
「アヤメさんには、ナツメさんとトーマさんが、かけがえないものでしょう?」
「ええ。そうね?」
「だからわたしも。いつか現れると信じてます。そんな人がいいなって。思ってます」
「現れるかもしれないし、もう出会ってるかもしれない。だからいろんな人のことを、葵ちゃんもしっかり見ていてあげてね?」
葵は笑顔で大きく頷いた。
その後も、よっぽど触り心地がよかったのか、アヤメにいろんなところを触られて大変で逆上せそうになったけれど、とても楽しかった。



