「なんて君たちは大人なんでしょう! 彼らも見習って欲しいです!」
そう言って葵はコンテストに出ようとしてる奴らを指差しながら叫ぶ。キサとヒナタは付き添いなので逆に頭を下げました。
「わたし、それなりに頑張ってこようと思うよ! 君たちのために!」
「え」
「こんな! 欲に塗れた奴らなんか知らないさ! キサちゃん! この三人のために、いっぱい写真撮ってきてあげようね!」
(※葵は自分のことと思っていません)
「じゃああおいチャン、おれとダンスしてよ~」
「(こくこく!)」
「お、オレも。お前なんかあれ、だけど。しょうがねえからしてやってもいい……っ!」
「おう! ダンスなんてお安いご用だ!」
「え⁉︎」
「あらま~!」
そんなこんなで、葵高2の文化祭1日目は、こんなザワザワしたまま、無事(?)に終了したのであった。



