そう言い終わると同時に、葵は男の胸倉を掴んでいた。
「どういうことですか」
「おー怖い怖い。なるほど。これが本性と」
「もう一度聞きます。どういうことですか」
「そのままの意味ですよ? それよりも、こんなことしてていいんですかあ?」
そう言い終わるのが早いか、葵は男を突き飛ばし、生徒会室を出て行った。
「あらあら。そんなに慌てなくても大丈夫なのに~」
そう言って彼は割れた食器を片付けはじめた。
「さあて。お手並み拝見と行きましょうか」
男は一度、自分の腕時計を見た後、生徒会室を出て行った。
メニュー