きっかけは――本能。 種類は違えど、確かな感情。 その時感じたものを、今でもまだ、鮮明に覚えている。 『(――決めた。絶対あの子にする)』 そっと手を心に当て、小さく苦笑い。 ただ。幸せに生きて欲しかった。 ただ。幸せになって欲しかった。 ただ、それだけだったのに。 結局残ったのは、後悔だけ。 自分のせいで、不幸になってしまうのだから。