すべてはあの花のために③


 恋は落ちるもの。愛は育むもの。
 恋は一人でできるもの。愛は相手がいないとできないもの。
 恋する心は下心。愛する心は真心。

 一般的にはそう言われてるよ?

 でも、恋ってあんまりよく思われてないことが多くて。
 独り善がりだーとか、自己愛だーとか。

 でも、あたしはそんなこと思わない。

 人って、恋してる時が一番輝いてると思うんだ。
 だって愛って、もう相手もこっちが好きなんでしょ?
 恋には駆け引きが重要って、よく言うじゃない?

 人って、恋してる時が一番頑張ってるし、一番努力してるし、一番苦しいし、楽しかったりすると思うの。

 そうまでして恋をしたいのは、愛し合いたいから。
 そこまでしてきた恋だからこそ、あたしは相手の人と幸せになれると思ってる。

 ……ずっと。永遠にね?


 愛し合ったら、そこからは育んでいかなきゃいけないんだけど。あおいちゃんにはまず、恋を知って欲しいな。

 足掻いて欲しい。
 足掻いて足掻いて、どんどん苦しんだらいいと思うんだ。
 だって、その先には幸せが待ってるから。

 幸せって、人に平等に訪れるんだよ。
 人によってその形は違うけど、それでも必ず訪れる。


 もしかしたらあおいちゃんの幸せは、比べものにならないくらいそこまで行くのが苦しいのかもね。
 だからどうか、幸せになれないって決めつけないで欲しい。

 さっき言ったでしょう?
 自分のことを好きじゃないと相手も好きになってくれない。
 自分が幸せになれるって思ってないと、幸せなんて絶対に来ないよ。


 ……あおいちゃん。恋、落ちてみようよ。

 苦しいと思ったら、誰かに言えばいいじゃない。
 楽しいと思っても、誰かに言っちゃえばいいじゃない。

 あおいちゃんが誰かに恋に落ちて、愛を一緒に育んでいって、永遠に幸せになれること。
 あたしもきさちゃんも願ってるからさ。