残った大人組――――。
「どう、したんだろうね。アオイちゃん」
「そうやね。何があったんやろうな」
二人は、服を脱がずに湯船に浸かっていたため、今は冷たい風が当たってより寒い。
「言わんでくれって、葵ちゃん言うとったけど」
「それはできない。【約束】は違えたらダメだ。そっちの方が先だったからな。……アオイちゃんには申し訳ないけれど」
二人はそう言って更衣室の方を見つめる。
「アオイちゃん、スッキリはしませんでしたけどって言ってたね」
「そうやな。けどあれ以上言ったら、バレるとこやったからなしゃあない。『あいつ』の存在がバレんように教えられるんは、さっきのが限界や」
「そうだね。まあ、彼女にこのことを教えることはないだろう」
ふうと、二人は小さく息を吐く。
「……ここを追い出した、五十嵐組に恨みを持つ二宮道場の出の奴らと」
「カナの彼女と先生を襲い、スパイとこの組を内側から壊そうと計画していた奴らが」
――――実は、同一人物たちだってこと。



