「「お前ら下隠せーッ!」」
何故かカナデ父とマサキが露天風呂に入って、勢いよく湯に飛び込んできた。そのまま温かい湯が出てきているところまで、何かを担ぎながら急いで駆けていく。
「え。親父、いきなりどうし――」
「アオイちゃん! しっかりして!」
「葵ちゃんしっかりせえ!」
二人のその声で抱えられてるのが葵だと知った男共は、彼らに言われたとおり慌ててタオルで下を隠した。
「……あおいチャン、もしかして冷たくなってますか!?」
アカネのその言葉に、みんなが驚く。
そのあと、その状態になった時傍にいたことのあるカナデとヒナタ。それから、知ってはいたアキラとツバサが目を細くした後、二人の方へ駆けていく。
チカゼとオウリは全く知らなかったので、二人はぽつんと取り残された状態だったが、取り敢えずみんなのあとをついていった。
「取り敢えず、温めんとと思うてここまで連れてきたけど……」
「……ッまだ冷たい」
葵はお湯に浸かっても、まだつらそうに息を吐くだけで、こちらの声は聞こえていないようだ。



